ことばシリーズ(5)

相手の言ったことを早合点して,後で話の内容が全然違っていたことがわかって驚くことがたまにある.
短いメールから意図を読み取るときなど特にそうだ.
とりあえず1聞いて10理解できるなどとうぬぼれないように気をつけよう.

見当違いをしている者が最も必要とするものは彼がそれに思い及ぶことの最も少ないものである、これは当然のことである、-でなかったら見当違いをしているとはいえない。

キェルケゴール (1813‐1855年)

ことばシリーズは,私が本を読んだりして印象に残った言葉を書いていきます.
月1回くらいを目標にします.

ことばシリーズ(4)

寒くて朝起きるのがつらい.明日は特に寒そうだ.マイナス5℃以下になるらしい.
そんなときは次の言葉を思い出して何とかがんばってみる.

明けがたに起きにくいときには、つぎの思いを念頭に用意しておくがよい。「人間のつとめを果たすために私は起きるのだ。」自分がそのために生まれ、そのためにこの世にきた役目をしに行くのを、まだぶつぶついっているのか。それとも自分という人間は夜具の中にもぐりこんで身を温めているために創られたのか。「だってこのほうが心地よいもの。」では君は心地よい思いをするため生まれたのか。小さな草木や小鳥や蟻や蜘蛛や蜜蜂までがおのがつとめにいそしみ、それぞれの自己の分を果して宇宙の秩序を形作っているのを見ないのか。
しかるに君は人間のつとめを果たすのがいやなのか。自然にかなった君の仕事を果たすために馳せ参じないのか。「しかし休息もしなくてはならない。」それは私もそう思う、しかし自然はこのことにも限度をおいた。同様に食べたり飲んだりすることにも限度をおいた。ところが君はその限度を越え、適度を過すのだ。しかも行動においてはそうではなく、できるだけのことをしていない。

マルクス・アウレリウス・アントニヌス (121-180年)

ことばシリーズは,私が本を読んだりして印象に残った言葉を書いていきます.
月1回くらいを目標にします.

ことばシリーズ(3)

栃木テレビにチャンネルを合わせたらきまぐれオレンジ☆ロードをやっていた.
主人公の春日恭介は超能力者だ.自分にも超能力があったらとちょっと思った.
しかし,考えてみれば他の動物たちから見たら人間はとんでもない超能力者だ.
そのように考えているとパスカルの次の言葉を思い出す.

人間は自然の中でもっとも弱い一本の葦にすぎない.だが,それは考える葦である.これを押しつぶすには,宇宙全体が武装する必要はない.一条の蒸気,一滴の水があれば,これを殺すのに十分である.しかし,宇宙が人間を押しつぶすとしても,それでも人間はこれを殺すものよりも尊いであろう.なぜなら,人間は自分が死ぬことを,そして,宇宙が自分よりもすぐれていることを,知っているからである.宇宙はこのことを何も知らない.
して見ると,われわれの尊厳はすべて思惟にある.われわれが立ち上がらなければならないのは,ここからであって,空間や時間からではない.空間と時間はわれわれには満たすことのできないものである.だから,正しく考えるように努めよう.ここに道徳の原理がある.

パスカル (1623 – 1662)

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